ドクターKのホンマでっか

アルツハイマー病・認知症
アルツハイマー認知症については、このサイトに詳しく載っていますので、要点のみコピペしておきましょう。

ご家族に似たような症状をお持ちの方がいないかどうか、是非ご参考にして下さい。

要点
日本のアルツハイマー型認知症の患者は推定100万人。脳血管性認知症の患者より2.5倍くらい多い。65才以上の10人に1人は発症すると言われるほど、高齢者に多い病気だが、最近は18歳~64歳の若年の認知症(アルツハイマー)が増えていると言う。

■アルツハイマーの前触れ (初期症状)

初期には、車の運転や金の計算などは出来るのに、少し前の事を忘れるのが特徴。
目標に対してプランを立てたり、スケジュールを立てたりすることが出来なくなる。
家事や仕事の段取りが上手く出来なくなるのが最初の徴候。例えば、お皿をうまく片づけられない、調理の手順を間違える、冷蔵庫の管理が出来なくなる(空っぽになったり、逆に、同じ物を重複して買ってきたり)、着物をうまくたためない、字が下手になった、捜し物が多くなる、ガス栓などの閉め忘れ、飲み薬の管理が出来ない、身だしなみがだらしなくなり、おしゃれをしなくなった、風呂に入らなくても平気、駅で切符が買えない、いつもの道を間違える、同じことを何度も言ったり聞いたりする、置き忘れやしまい忘れが目立つ等々が初期に出る。
短気になる。些細なことでもすぐに怒るようになる。
物をどこに置いたか忘れることが多くなった
相手の話を聞いている時に、同時に自分が言うことを考えることが出来なくなる。
他人との会話が上手く行かない。
好きな事でも関心がなくなる、日課をしなくなる。
元気が無く憂鬱な感じになる。
あちこち身体の不調を訴える。
料理を作るのが面倒になったり、品数が減る。
お金や物品を盗まれたと言うようになった。

■アルツハイマーの症状

何度も同じ事を言う、同じことばかり聞く、何度も同じ事をする、置き忘れやしまい忘れが目立つ、化粧、料理や買い物をしなくなった、以前は熱中したことに興味や関心を示さなくなった等。
少し前のことを忘れる。聞いたばかりの事を忘れる。
「電話をかける」等自分が主体的に関わったことを忘れてしまい、人から指摘されても思い出せない。
物忘れが徐々に激しくなるが、自分ではあまり意識しない。
アルツハイマーの場合は一部の記憶消失ではなく、関連する事を含めてごそっと記憶が抜け落ちる特徴がある。 だから、昼ご飯を食べたかどうか、トイレをしたかどうか等を忘れる。記憶がすっかり抜け落ちてしまう。従って、他人がそのことを指摘しても思い出さない。
家族が分からなくなる。
自分の居場所が分からなくなり迷子になる、食事が順序よく作れなくなる
アルツハイマーに似た症状の病気は多い。鬱病、脳腫瘍、多発性脳梗塞、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症、飲酒、栄養不良・貧血など。

■認知症簡易テスト「RDSTテスト」  

ドイツで発表された、新しい認知症のスクリーニングテストで、わずか2問、3分程度で、80%の高確率で認知症患者と健康な人を見分けることができると言う。 

問題1:コンビニやスーパーで買えるもの(品名)をできるだけたくさん思い出して1分間の間に用紙に書き出して下さい。 判定:答えられた数で判定する。
4個以下が0点。
5~7個が2点。
8~10個が4点。
11~13個が6点。
14個以上が8点。

問題2:
下記の漢数字をアラビア数字に、アラビア数字を漢数字に直して下さい。(制限時間はない)
<例>41→ 四十一  三十六 → 36のように書き直します。
問題は下記4つです。
 (1)209→   
 (2)4054→   
 (3)六百八十一→   
 (4)二千二十七→ 正解:
(1)二百九 
(2)四千五十四 
(3)681 
(4)2027
正しく直せた場合、1つにつき1点とする。

総合判定:問題1と問題2の得点の合計が、7点以下は認知症が疑われる。4点以下は強く疑われる。

■アルツハイマーになりやすい人

高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病はアルツハイマー病・認知症発症の危険因子。
高齢である人。
男性より女性に多い。
60歳を超えると多くなり、85歳以上では一段と増える。
頭を使わない人。
高学歴の人は進行が早い。
1時間以上昼寝をする人。
偏食の人はなりやすい。
酒に弱い遺伝子の人は強い人の1.6倍なりやすい。
喫煙はアルツハイマーになる危険度を2倍にする。
運動をしない人。軽いジョギングでよいからやること。 
女性の肥満は危険因子。
魚をほとんど食べない人。
高脂肪食を過剰に食べる人。
食事の量が少ない人。
水分の摂取が少ない人。
真面目な人。
ストレスがある人。
物事を悲観的に考えたり、不安な気持ちや鬱傾向の人。

■アルツハイマーの予防

3倍なりにくくする予防法は「有酸素運動」軽いジョギングやウオーキングなど。汗が出る程度の運動を1日20分、週2回。
6倍なりにくくする予防法は「生活習慣病にならない食生活」で「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」を治せばアルツハイマーも逃げていくそうです。
赤ワインを毎日2-3杯飲む。
高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病にならないように注意する。
運動は認知症の予防に効果がある。一日30分程度の散歩で良いから毎日やること。運動する→ネブリライシンが増える→アミロイドβを分解する→アルツハイマーの予防になる。
脳は使えば使うほど良い。
① その日の行動を思い出しながら日記を付ける。
② 簡単な計算をする。(17+7=24,17-9=8等)
③ 新聞や本を声を出して読む。
リウマチの治療等に用いられる非ステロイド系解熱消炎剤(イブプロフェン、アスピリン、インドメタシン等)を二年以上毎日服用するとアルツハイマー病の発病率が最大で80%も減少する。
食事:一日三食きっちり食べる。
魚(サバ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、マグロ等)を週に1回以上食べる人は、ほとんど食べない人に比べて、アルツハイマー病の発症リスクが60%減少するとの研究報告がある。DHAが効果があるらしい。
脳梗塞を予防するのはアルツハイマーを防ぐのに効果がある。
肉より魚(特にサバ、鰯やカツオなどの青魚や脂身の少ない魚)が良い。
家に閉じこもらないで出来るだけ外出する。
電卓に頼らず自分で暗算する。
ゲームをする(将棋、囲碁や麻雀)
指先を使う。特に左手。
20-30分程度の昼寝をして脳を活性化するとアルツハイマーの発症リスクが20-30%減る。
ウオーキングの他、水泳も非常に良い。

最近の報告では「抗コリン作用薬」を長期に服用すると、軽度の認知障害を引き起こす可能性があることが指摘されており、可能ならば休薬すれば回復するとのことで、服用の是非については充分な検討が必要。抗コリン作用は制吐剤、鎮痙薬、気管支拡張薬、抗不整脈薬、抗ヒスタミン剤、鎮痛剤、降圧薬、パーキンソン病薬、潰瘍治療薬、向精神薬等に含まれている。
2008年頃にはアルツハイマー0の特効薬「フロリザン」が米国で発売されると期待されている。
アルツハイマーの発症予防には、特に下記が薦められる

■アルツハイマーの治療

アリセプト(塩酸ドネペジル)は1~3年記憶力低下を遅らせる効果がある。タクリン(コグネックス)は一時的に記憶力を高める。初期に服用すると30%程度の人は症状が改善する。

抗痴呆薬(塩酸ドネペジル) 記憶の障害が進行するのを抑える。初期に使わないと効果がない。効果は1~2年程度。進行を遅らすもので根本的な治療薬ではない。

「メマンチン」(商品名・メマリー) は既に海外68カ国で承認されているが、ようやく日本でも2011年3月から使用出来るようになる。アリセプトに次ぐ二番目のアルツハイマー治療薬となる。メマンチンは中等度、重度のアルツハイマー病の治療薬としてEUとアメリカで承認されている。アリセプトとメマンチンの併用療法が効果があるとの報告がある。

ガランタミン(商品名レミニール)については効果があるとの判断から日本でも2011年2月に正式に認可され2011年春頃には使用出来る見込みである。

また、リバスチグミン(ノバルティス ファーマ/小野薬品工業)も2010年2月に承認申請にこぎつけた。

■物忘れ防止

物忘れが進行するときは、性格が変わって、頑固になったり、怒りっぽくなったり、疑い深くなったりする。また、日常の挨拶が出来なくなる等の変化が出てくるので見逃さないことが大事。
物忘れ防止には脳に刺激を与える事が必要。そうすれば海馬の中の脳細胞も新しく出来る事が分かった。メモを取ったり、声を出して読み上げたりすると覚え直すことになるので記憶が定着し易い。外に出て花を観賞する等は特に良い。
サラリーマンが定年後、自宅に閉じこもってテレビばかり見たり、テレビゲームをしていると呆けやすいので、趣味、運動、友人との会話などにより常に脳に刺激を与える事が重要。
単純計算問題を解く。5+7=12,7+8=15,15-9=6等の問題を出来るだけ早く解く練習をする。
文章を音読する。上記の単純計算をやるのと同じ、脳の活性化効果がある。
山歩き、散歩、ストレッチなどの運動は物忘れを改善する。
ウオーキングが前頭前野を鍛える効果がある。
手を握ったり開いたりするぐっぱ運動をやる。
包丁でリンゴの皮をむくような作業は大変脳を活性化する効果がある。
緑黄色野菜と背の青い魚を努めて食べると良い。
食事の際に、一口最低20回は噛む。出来れば30回噛む。
夕食後に一杯のリンゴジュースを飲む。脳の酸欠を防止する。
字を書く。
手紙を書く。
一日を思い出して日記をつけるのは頭の活性化になる。
朝食は、ご飯、みそ汁(豆腐、あげ入り)、海苔と卵、緑茶が良い。
サンマ、カツオ、牡蠣、柿、茄子、ヤマブシ茸、イチゴが脳に良い。
植木等の緑の香りは脳の疲れを解消する。
恋愛をすれば脳は活性化して物覚えが良くなる。
睡眠は6時間以上取る。

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ドクターKのホンマでっか への3件のフィードバック

  1. ドクターK のコメント:

    了解です。

    こちらこそ、宜しくどうぞ。

  2. Rebi のコメント:

    http://shuhakotoba.cocolog-nifty.com/kotoba/
    「東京田舎暮らし」

    ご無沙汰しております。
    なかなか訪問できずに歳月がたちましたが、
    ドクターK様もお元気そうで、感謝です。
    HNをRebi に改めました。
    アルツハイマー予防で始めたのか、と自分でもわからなかった、ブログ開始の動機が、ルークさんのところの紹介記事で、こちらに辿りつき、答えを頂いた感じです。
    記事紹介、よろしければリンクを貼ってもよろしいでしょうか。
    前のHNは使わずに、レビ記から頂いて書いています。

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