高コレステロール血症と動脈硬化

「善玉」増やし動脈硬化防止

悪玉のLDLが正常目安の120未満であっても、HDLが低い場合は心筋梗塞(こうそく)を起こすリスクがけっこう高いので、LDLとHDLの比率であるLH比(LDL÷HDL)を見ることが重要だ。

HDLは血管に付着した悪玉コレステロールを運び去る働きをする。つまり、HDLが低いと血管に脂がたまりやすくなるわけだ。

LDLとHDLの比率が2~2・5以上ある場合は、たとえLDLが正常範囲でも、エコー検査で頸(けい)動脈の様子を調べた方がよい。

エコー検査をすれば、血管の中に脂がどれくらいたまっているかが分かる。LH比が2~2・5以上の場合には、生活指導や早期治療がお勧めだ。HDLが正常範囲でも40台の人は要注意。

健康な人では、まずLDLを120以下まで下げ、LH比を2以下にする。糖尿病や高血圧、家族に脂質異常症のある人は、LH比を1.5以下にするのがよい。

血液検査だけでは不十分。
頚動脈エコー検査も合わせて受ける必要がある。

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