山中vs利根川(vsドクターK!?)

大分前のことだが、夜中に目が覚めて、ふとテレビを点けると、山中教授のライバルが登場していた。

どこのラボの研究者かは全く覚えていないが、確かアジア系の顔をした米国女性研究員だったように思う。

山中教授も言っているが、ⅰPS細胞を作成するのに必要な遺伝子はせいぜい30種ほど。

結局、山中グループがこれら30ほどの遺伝子群の中から必要最小限の遺伝子群を確定し、最初に報告した。

その結果が名誉あるノーベル医学生理学賞である。

以前に2番煎じは鼻クソだと書いたが、それを再度繰り返すためにこれを書いているのではない。

山中教授らと全く同じ研究をしていたグループが存在していたということを言いたいわけ。

研究成果は値千金ではあるが、研究テーマそのものの独創性については、失礼な言い方をするようだが、他の追随を許さず群を抜いていたとは言い難い。

ノーベル賞100個分に値するような業績ではなく、やはりノーベル賞1個分の業績と評するのが妥当であろうと思う。

個人的には、「遺伝子は不変である」という通説を見事に覆した利根川教授の功績をより高く評価したい。

参考文献:利根川進、立花隆「精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか 」

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