Correlation between arteriosclerosis and dementia

血管硬いほど、認知症の危険…リスク約3倍

 血管が硬くなるほど、認知機能の低下が起こりやすいとの研究結果を、東京都健康長寿医療センター研究所のグループがまとめた。

 動脈硬化は、認知症になるリスクの指標の一つとして活用できる可能性がある。

 同研究所の谷口優研究員らのグループは、群馬県に住む65歳以上の高齢者982人を対象に、健康状態や生活習慣などを調べ、認知症が疑われる人などを除いた526人を平均3・4年間、追跡調査した。

 動脈硬化の度合いを示す検査値によって対象者を「低い」「普通」「高い」の三つの群に分け、認知機能を調べるテスト(30点満点)で2点以上低下した割合を調べた。様々な要因の影響を調整した結果、高い群は低い群に比べて、認知機能の低下が約3倍も起こりやすかった。 

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英語論文の提示がないので深く検討ができないのが残念。学術論文を元にして記事にする場合は、その元となる論文を提示すべきだと思う。

以前から指摘されている内容であり、大して専門性もないが、こういう家庭医学的な知識が大事なのかなと思うときがある。

認知症と書いているが、これは血管性認知症のことだろうと思う。原因はいうまでもなく、3大成人病、糖尿病、高血圧症、高脂血症。

以下に認知症の4型を示しておくが、このうちのひとつだ。

認知症とは?

筑波大学附属病院・認知症疾患医療センターより引用

対象者は、群馬県に住む65歳以上の高齢者982人と書いてある。統計学的に、この母集団の選択はどうなのか。被験者(subjects)が地域限定であること、対象人数があまりに少数であることから、結果を過度に信用することはできない。

>高い群は低い群に比べて、認知機能の低下が約3倍も起こりやすかった

統計学的に問題はありそうだが、この開きは注目に値すると思う。医学的には極めて違うと言って良いだろう。つまり、認知症の早期発見早期治療のためには、動脈硬化の早期発見早期治療が極めて重要であるということだ。

以前からくり返し述べているが、3大成人病の治療において、血液・尿検査だけでは全くもって不十分だ。頚動脈エコー検査を定期的に受けて、動脈硬化の早期発見早期治療を目指すべきだ。それが認知症の早期発見早期治療にもつながるというのがこの論文の結語(conclusion)だろうと推定される。

 

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