免疫と中枢神経系

母乳の免疫物質、脳の発達促進 
2010年4月17日 11時03分

 出産後間もない時期の母乳を与えると子どもの脳の発達が促され知能が高くなる仕組みを、名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授、原田直明准教授らのグループがマウスの実験で明らかにした。母乳に多く含まれる免疫物質が脳の発達を促すとみられる。

 岡嶋教授らは水を張ったプール内に台を設置。プールでマウスが台にたどり着くまでの時間を毎日、計測した。その結果、出産後1週間以内の牛の乳(母乳)を与えたマウスは2日目以降、与えていないマウスの半分ほどの時間で台に到達できるようになった。

 マウスの脳を調べたところ、母乳を飲んだマウスは脳で記憶や学習をつかさどる「海馬」の神経細胞数が増加、活発に働いていた。知能が高くなり台の場所を覚えたため、早く到達できたとみられる。

 初期の母乳に含まれる免疫グロブリンなどが胃の神経を刺激し、海馬の発達を促すインスリンに似た物質を大量に生成すると考えられるという。母乳に含まれる免疫グロブリンなどは産後1週間ほどで急減。その後の乳には、ほとんど入っていないという。

(中日新聞)

・・・

>初期の母乳に含まれる免疫グロブリンなどが胃の神経を刺激し、海馬の発達を促すインスリンに似た物質を大量に生成すると考えられるという

よく分からないのでもう一回、

>海馬の発達を促すインスリンに似た物質を大量に生成する

この文章の主語は何でしょうか。
よく分かりません。

可能性として、

1.免疫グロブリンなど
2.胃の神経(細胞)

の2通りがあります。

どちらなのかはっきりしませんが、こういったことは、私が研究者をしていた頃(ン十年前)から注目を集めていました。

ずばりこのインスリンに似た物質を早く同定するのが肝要かと思います。

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