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■院長の役に立つ話  〜動脈硬化と認知症〜 一覧へ戻る

アルツハイマー病は、大脳の変性疾患であり、記憶障害で始まり、徐々に痴呆が進行する病気。アルツハイマー病の脳には、病理所見で、大脳皮質内に、老人班神経原線維変化神経細胞死が見られる。

神経細胞膜内コレステロール量が増加すると、アミロイドβが脳内で凝集し易くなり、脳内に蓄積し、アルツハイマー病を来たすと考えられる。

総コレステロール値が高かったり(250mg/dl以上)、LDLコレステロール値が高いと、アルツハイマー病を発症し易いと言う研究結果もある。逆にHDLコレステロール値が高いと、アルツハイマー病を発症しにくい。

肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症があると、動脈硬化を来たし、血管性認知症のみならず、アルツハイマー病になるリスクも高まる。

血圧を下げると、アルツハイマー病の発症を予防出来る。

糖尿病の人は、アルツハイマー病になるリスクが2倍高い。

運動をしない人は、アルツハイマー病になるリスクが2倍高い。

高コレステロール血症の人は、アルツハイマー病になりやすい。

つまり、

動脈硬化症に対する適切な治療は認知症発症リスクを軽減する。