A Kind of thermotherapy

最近、積極的治療を見送って自然経過に身を任せる癌患者さんが現れてきた。悪いことではないと思う。確かに、年齢的・体力的に根治療法は避けた方が良い方々ではあるが、興味深く今後の経過を診ていきたいと思う。
自然経過に任せるとは自然治癒力に期待するということだ。我々には生まれながらの抵抗力がある。以前、森喜朗元総理が末期肺癌から回復したという記事を引用したことがある。末期肺癌における腫瘍の総細胞数たるや相当なものと推定される。腫瘍サイズと細胞数の関係を見た対比表を参考にすると、森喜朗元総理の体には、大よそ千億個以上の癌細胞が存在していたことになる。オプジーボの力を借りたとはいえ、これだけの癌細胞が死滅したのだ。我々に備えられている免疫力たるや、大したものである。
SNSを介して大変面白い記事が回ってきたので紹介しておく。

日本人のお風呂習慣が?癌細胞を殺す

■癌細胞は毎日増殖する?
実は通常の細胞でない癌細胞の前段階の細胞は毎日、約3000~5000個も作られています。その後、癌細胞が活性されるような癌細胞にとって居心地の良い体内環境でいれば、この細胞はどんどんと活性され、癌細胞が増殖します。しかし、この細胞を除去してくれるのが、免疫細胞です!!免疫細胞と、癌細胞は簡単に言うと正反対の状況を好みます。それでは、癌細胞を死滅させるにはどうしたら良いでしょうか?
■癌細胞を死滅させる方法とは?
色々な情報がでていますが、一番簡単に実践できる事は、「身体を温める事」です。体温を1度上げるだけで、免疫力は5~6倍になるという有名な言葉がありますが、癌細胞の敵は、免疫細胞です。癌細胞を死滅させる温熱実験は沢山行われています。温熱実験によって、何度で死滅するかは、色んな説がでていますが、有効なのは、「39.6度」と「42度」です。つまり、39度で悪性細胞は衰え始め、42度で死滅するという事です。
■日本人のお風呂習慣が?癌細胞を殺すヒントとなった?
「身体を温めると癌細胞が死ぬ」という研究で話題になっているのは10年位前からですが、実は、この方法は、第二次世界大戦後すぐに実験されて、明らかになっている事でした。その研究のヒントとなったのは、日本人の熱い風呂に入る習慣からでした。
中略・・
■熱いお風呂で?良い細胞に対する影響は?
癌細胞を死滅させても、良い細胞まで死んでしまっては意味がありません。正常の細胞は、44度までは体温の上昇に絶える事ができます。正常細胞は温かい温度で活性され、悪性細胞は、温かい温度で死滅してゆきます。
中略・・
■癌細胞が好きな物と嫌いな物
①癌細胞が好きな物
・低体温:体温が35℃になると、癌細胞は喜んで活性化します
・酸欠状態:酸素がない状態が癌細胞にとって最高な居心地です
・ストレス:ストレスが溜まると、敵である免疫細胞が弱まるので、癌細胞は増殖します
・ミネラル不足:ミネラルは、3大要素であるタンパク質、脂質、糖質と異なり、実は体内に摂取するのがとても難しい栄養素です。
これらが不足すると、体液は酸性に傾き、DNAが異常を起きやすくなります。サプリで摂取しようとしても、中々体内に入らないので、食事で摂取するようにしてください。
・高ブドウ糖:癌細胞は、糖質を使用して、エネルギーを作り増殖します。

②癌細胞が嫌いな物
・高体温:体内が熱い状態は、癌細胞にとっては敵です。
逆に、免疫細胞は体内が熱くなる程、活性します。身体はできるだけ温めて下さい。
・酸素:体内が酸素で溢れていると、癌細胞は増殖するのが難しくなります。
酸素は血流を良くするので、呼吸や運動で酸素を多く取り込んで下さい。
・ミトコンドリア:正常細胞は酸素を使用し、ミトコンドリアからエネルギーを得ますが、癌細胞は、酸素を使用せず、グルコース(糖質)からエネルギーを作ります。

■癌細胞を一番簡単に死滅させる裏ワザとは?
癌細胞と免疫細胞は、基本的に正反対の環境を好みます。
簡単に言うと、癌細胞の活性をさせず、死滅させ、免疫細胞を活性させれば良いのです。癌細胞を死滅させる方法として、糖質を抑えて、ミトコンドリアを増やすなど、沢山の方法がでています。ただ、一番簡単な方法は、「温熱療法」です。HSP(ヒートショックプロテイン)はタンパク質の一種で、全ての細胞に存在します。このHSPは、免疫力を高めて、細胞を修復し強化してくれます。体温が上昇すると増加する性質を持ちます。一番効率良く増加させるには、お風呂に入る事です。
■癌細胞を死滅させるお風呂の入り方とは?
癌細胞は39度で悪性細胞は衰え始め、42度で死滅すると言いました。しかし、お風呂に浸かっても42度まで体温を上昇させていると、身体への負担が大きく逆効果です。免疫細胞が活性する38.5度まで体温を上昇させれば良いのです。これは意外と簡単にできます。①全身浴で入浴する事首と腋下は、血管が太い為、熱が入りやすい箇所です。血液を全身に運び、深部体温を上昇させてくれます。②入浴前に、炭酸水、もしくは、温かい飲み物を飲む。
ご参照下さい→食べすぎをなかった事に?「簡単にカロリー消耗させる」裏ワザ!③お湯の温度は40度~42,3度にする。この温度で10分間入浴すれば、体温は38度以上までは上がります。(*個人差があります)
以下、省略
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研修医をしていた頃、末期胃癌患者に対してサーモセラピー(thermotherapy)を試行したことがある。とは言っても、小生は見ていただけであるが。簡単に説明すると、患者の血液を脱血して42度まで温めた後戻すという治療法だ。今思うに、当時としては大変画期的な治療をしていたことになる。
上に書いてあることは、大よそ当たっていると思う。諦めずにトライして欲しい。また、フルーツや野菜をたくさん摂取することも合わせて勧めておく。
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