子どもができて考えた、ワクチンと命のこと。

一昨日医師会から送られてきた一冊の本。

一気に読み終えた。

何故、目に留まったのか。

ワクチン否定論者たちの心ないワクチン非難に対する憤りが心のどこかにあったからだと思う。

ワクチンや免疫学に関する基本的な知識がない人でも良く分かるように書かれている。

これから購入して読んで見たいと思う人の邪魔にならない程度に、重要と思われる箇所を抜粋していきたい。

著者はアメリカ在住。エッセイスト。一児(重度の食物アレルギーを持つ男の子)の母。

参考文献・出典欄には99もの文献の引用があり、さらに次のように書かれている。

免疫性について調べるに当たっては、数百の新聞記事、数えきれないほどの学術論文、数十冊の書籍、多くのブログ、いくつかの詩や小説、一冊の免疫学教科書、一握りの複写物、山のような雑誌の切り抜き、多くのエッセイを参照した。

要するに、十分な資料に基づいて執筆したということ。

ワクチン接種開始時期となったお子さんを抱えている親御さんが、まず心配することはどんなことか。

多発性硬化症はB型肝炎ワクチンのせいで起こるのでは?
乳幼児突然死症候群は3種混合ワクチンのせいでは?
一部のワクチンに含まれるホルムアルデヒドは発がん物質なのでは?
などなど、不安と疑問は尽きない。
では、真実はどうなのか。

◇◇

インフルエンザワクチンの効き目は弱いということは周知だが、効果の弱いワクチンでも多くの人たちが受ければ、ウイルスは宿主間の移動を制限され、大流行を起こさない。

ワクチン接種に伴うリスクの感じ方は、数値化したリスクの大小ではなく、数値化できない恐怖心の強弱に左右される。

多くの代替療法士は人々の不安を煽り、自分らの私利私欲を満足させている。

ジェンナーが生み出した方法は、理論ではなく完全に観察に基づいたもので、ウイルスの存在が明らかになるのは1世紀も先のことだった。

20年以上に渡る研究に次ぐ研究は、MMR(麻疹、風疹、水痘)ワクチンと自閉症との関連性を見いだすことができなかった。

反ワクチン活動家が不安を煽ることで、誰かが裏で得をしていると考えてよい。

ワクチン接種に反対する団体(NVIC)は、エイズの原因はHIVではないという珍説を唱える団体。

ナイジェリアでのポリオ撲滅運動が一時休止となった理由は、欧米諸国がイスラム教の児童を不妊化しようとしているという陰謀論を同国の政治指導者が広めたから。このため多くの子供が死んでいった。

日本の水俣でおきた水銀中毒は、メチル水銀が原因。一方、ワクチンの防腐剤として使用されているのはエチル水銀(メチロサール)で、これが危険であるという科学的データはない(メチルとエチルとの違いに注意)。エチル水銀はコストが安く、冷蔵が不要であるため、これを禁止するということは、貧しい国々にとって、多くのワクチン接種を禁止することに等しい。

以上、小生が付箋をつけた箇所のおおよそ半分。

他にも大変参考になる記事が多くあるので、是非購入して読んで欲しいと思う。