iMuSCs, #That’s it

STAP細胞とiMuSCsおよびMuse細胞との決定的な違いはその作成方法にある。

先にも書いたが、STAP細胞はin vitroによって作成され、iMuSCsおよびMuse細胞はin vivoにおいて誘導される多能性幹細胞のようだ。

細胞の調達という点からすれば、STAP細胞の方がはるかに有用だ。何故なら、生体を傷害したり、炎症反応を起こしたりする手間が要らないから。しかも、簡単に採取できる血中リンパ球などから作成できるのでなおさら良い。作成法も極めて簡単で、得られたリンパ球を弱酸処理するだけ。

さて、iMuSCs論文において、著者らは傷害部位局所において多能性幹細胞が発生したと力説するが、造血幹細胞が血流を介して迷入したというストーリーがどうしても否定できない。また、傷害筋組織中に多能性幹細胞が発生するという話題提供だけで、iMuSCsの応用など発展性に欠けているのも問題だ。

STAP細胞作成方法には、弱酸処理だけでなく他にもいろいろあるようだ。いずれにせよ、STAP現象をパーフェクトに証明できる優秀な研究者の登場を期待したい。

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